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[式場がカジュアルすぎて気に入らない] |
近頃ではレストランでの披露宴や人前式の結婚式などが定番化されつつあります。
これはご両親の頃にはほとんどなかったスタイルなので、反対されるのも無理ありません。でも、ご両親が感じるほど常識を外れているわけではないのです。
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まず、いきなり反対するのはご法度。その式場を選んだ理由を尋ねてみてください。それでも納得がいかない場合は、反対の理由をきちんと話して議論してみましょう。ちなみに新しいスタイルで結婚式を経験されたご両親の中には、意外と新鮮でよかったという方が多く見受けられます。 |
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[お子様と喧嘩になり口をきいてもらえない] |
世代が離れていて、育った時代も違うと、考え方が違うのは当然のこと。ただ実の親子だからこそ、言いたいことも言い合い喧嘩となってしまうのも無理ありません。
そんなときは子供の結婚相手にアプローチし、二人でもう一度話し合うように仕向ける、という賢い手に出てみては。直接話すと喧嘩になってしまうお子様も、結婚相手から話を切り出されると、もう一度考え直してみるか、ということにも。ただし、結婚相手に話されるときは、テクニックが必要。あくまでも困っていて、助けてもらいたい雰囲気を醸し出すのと重々しく話さないこと。くれぐれも相手にプレッシャーを与えすぎないように。
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[援助はいらない、自由にやらせてと言われた] |
若い二人からすれば、自分たちの大事な儀式なのだから、自分たちの考えで自由にやりたいというのが本音。ましてや、結婚は本当の独立の意味もあるのです。そこには、ご両親に感謝の意も込め、自分たちの負担だけでとり行いたい、というけなげな気持ちもあるかもしれません。
せっかくの気持ちを踏みにじった、とマイナスに考えずに、むしろずいぶん頼もしくなった、とプラスに考えたほうがいいのです。そっと見守ってあげてください。そんな二人が準備した結婚式は、きっとご両親への感謝に満ちあふれた式になることでしょう。
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[お嫁さんに和服を着てほしい場合] |
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やはり結婚式の衣裳だけは、花嫁さんの希望を何よりも優先させるべきです。花嫁衣裳は子供の頃からの憧れでもあるし、意に反した衣裳を着ることになれば、一生後悔することにもなるからです。
もし花嫁さんが和服希望でなく、お義母様が和服にこだわられるのなら、お色直しの衣裳や挙式のときとは別に記念撮影用に着てもらうことをおすすめします。ただし、進言はあくまでもソフトに伝えてください。花嫁さんにとって義理の母の言葉は相当なプレッシャーになるものです。気配りのある伝え方なら、心から聞き入れようと思う花嫁さんも多いのでは。
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[お金のご負担の切り出し方] |
まずはお金の問題は最初の時点から発生します。結納や顔合わせの食事会のときでも、その会計をどうするかという問題が生じるのです。できれば当日より前の時点で二人を通じて両家の負担方法を決めておくのがのぞましいです。とはいえ、ついすれ違いが生じ、話ができなかったり、いきなりお金の話だと気が引けて、当日を迎えることも。そんな場合は、最後に明細を見てから相談しましょうなど、ひと言声を掛けるだけでも違います。この場合は、お子様たちにかかった費用の明細を残すようご指示を。最後に結婚式を終えてから、すべてを両家で精算する場合もあるそうです。
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[先方への意見や希望の伝え方] |
やはり意見の調整は若い二人を通じて伝えてもらうのがいいでしょう。
直接親御さん同士で話し合われるのは極力避けたほうがいいかもしれません。直接だと、考え方の違いから、意見の主張のし合いになりかねなく、角が立ったり、後々の遺恨を残すことにも。
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また先方の意見や希望が知りたいときも、二人を通じて探ってもらうほうがよいでしょう。先方が遠慮して本音を切り出さないことが多々見受けられるからです。事実、結婚を経験された方々の中には、若い二人を通じて意見調整をされたご家族が圧倒的とも言われています。
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[風習など常識の差が生じたときは] |
同じ親御さん同士でも、世代が違っていたり、生まれ育った地域の風習などの違いから、価値観や考え方といった常識に差が出ることも多々見受けられます。どちらの家の考えをとるかは、一概に判断がつきかねるものです。両家で話がまとまればこの上ないことですが、大事なイベントなのでそうはいかない場合が少なくありません。
一般的には、こだわりの強い家に合わせたほうが円滑にまとまるでしょう。注意しなければならないのは、自分たちの家が正しいと決めつけないこと。違いを認識したうえで、前向きに話し合われることが鍵です。
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[新婦側は控えめにならない] |
昔、ご両親方がご結婚された時代は、まだ「新婦側は嫁にもらってもらう立場」ということで、意見や希望を遠慮しがちなこともありました。しかし、今は21世紀の男女平等の時代です。「結婚はイコール・パートナーとなる出発点」の考えに立って、遠慮や我慢は避けるべきでしょう。
もちろん、お互いに譲り合う気持ちは大切ですが、片方の家が控えめになる必要はありません。遠慮や我慢は後々まで尾を引くことになりかねません。しっかり希望を伝えて話し合える関係づくりがのぞましいのです。
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[招待しなかった親戚への挨拶] |
結婚という大事な問題だけに、後回しのご報告や他人づてに知られるのは御法度かもしれません。気分を害し、親戚関係に亀裂が生じることにもなりかねません。
ご招待できない親戚の方でも、出来るだけ早めに、それも招待状を出す前にご報告されるといいでしょう。
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その際は、少人数でささやかに行うとか、友人だけで行うなどの本人たちの意向を添えると、納得がいき、祝福する気持ちも起こるというもの。さらに挙式後は二人の結婚式の写真などを持参し、挨拶にうかがうといった配慮も必要です。
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[意見の多い親戚に対しては] |
年輩の親戚ゲストが多い結婚式は、何といっても会場選びがポイント。とりわけ最寄り駅からの位置には要注意。お年寄りの方たちでも迷わずに来場いただけるよう、駅になるべく近い、道筋が単純、遠い場合は送迎車のご用意などの配慮が必要です。あとは、挙式の前後にくつろげる控室のご用意も。さらにお料理は洋食の場合もお箸のご用意や、カットされた肉など召し上がりやすい気遣いも必要です。
何かと気が付かない二人に、その点を前もって助言されてみるのがいいでしょう。
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[親戚ゲストにスピーチを頼むときは] |
披露宴のスピーチは、そもそも主賓ゲストや新郎新婦の仕事関係の方が先。通常は役職の高い方を優先するのが基本的な決まりごと。親戚ゲストにスピーチをお願いする場合は、特別な著名人とかでない限り順番的に後になります。その話の内容も、自然と新郎新婦の子供の頃のエピソードなどが中心となるので、年齢や役職などにこだわらずに本人を昔からよくご存じで親交の深かった方にお願いするといいでしょう。話の内容で参列された皆さんが興味を示されること間違いなしです。
ただし、頼まれた親戚ゲストの方が難色を示したら、無理強いされるのは避けましょう。
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[友人中心なのに年輩の親戚招待は?] |
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最近多いレストランなどのカジュアルな披露宴。招待客は友人ゲストが圧倒的。けれども、ご両親として、どうしても招待したい年輩の親戚ゲストがいらっしゃる場合は、頭の痛いところですね。
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当然浮いてしまうでしょうし、年輩の方でも若い方中心の場に馴染まれる方もいらっしゃいますが、大抵の方は場違いな雰囲気に当惑されたり、不愉快な思いをされるかもしれません。
そんな場合は、いっそのこと親戚中心の披露宴として別の場を設定されてはいかがでしょう。ささやかでも、かえって招待された方々は気兼ねなく過ごせ、義理を欠くこともありません。
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