気軽に、いつでも立ち寄ることができる場所を目指して。

「とにかく一度会場に足を運んでもらうこと。それが大切だと考えました。結婚式でしか利用できない場所、という認識を変えてもらうために、まずは近隣企業の方に一般利用をしてもらおうと思い、ザ・チェルシーコートならではのやり方で営業活動を始めました」。こうして取り組み始めたのは、挨拶回り、チラシ作成、SNSやグルメサイトのアップといった地道な活動でした。会場内にレストランがあるというザ・チェルシーコートの特徴を活かし、ビアガーデンやパン教室、お菓子教室といったイベントを企画。結婚式ではなくとも、子どもから大人まで足を運びやすい場所になるために工夫を重ねました。サービススタッフ自らが、近隣の企業のもとへ足を運び、企画やイベントの趣意を案内。とにかく一度足を運んでもらう努力を続けました。とはいえ初めから上手くいったわけではありません。話をほとんど聞いてもらうこともできないなど、苦労の連続でした。「結婚式でしか利用できない場所」というイメージは強く、イベントを案内しても実際の来店には、まったくつながらなかったのです。しかし、それが変わり始めたのは、とある企業様との出会いからだったといいます。

始まりは、ビアガーデン。

ザ・チェルシーコート内にあるレストラン、ラ・カシェットでビアガーデンを開催することになり、スタッフは近隣の企業M様のもとへ企画のご案内へ。「今回こそは」と、強い思いで臨みました。いつも以上に丁寧に、そして粘り強く企画を案内しました。結果、「ぜひお邪魔したいです」と言ってもらうことができたのです。そして何よりも嬉しかったこと。それは、M様が実際に来店した際に、トップの方からいただいた、「近くにこんなに良い場所があるなんて、知らなかったですよ」というお言葉。「やっぱりもともと近隣の企業様にとっては結婚式でしか入ることのできない場所、というイメージが強かったみたいで。この言葉をいただいた時に、自分たちの会場の、“ブライダルの会場としての魅力以外のもの”を伝えることができたんだと思い、飛び上がるほど嬉しかったです」。それからはビアガーデンをきっかけに、M様のスタッフ同士の気軽な集まりで利用してくれたり、ザ・チェルシーコートで開催されるイベントにも参加してもらえるようになったそう。始まりは、ビアガーデンへの一度の来店。そこから、結婚式場であるザ・チェルシーコートと地域の人々との、「結婚式ではない形での関係性」という、新たなつながりが生まれたのです。

少しずつ近付いていく
会場と地域の関係性。

M様とのつながりが深まっていく中で、もうひとつの嬉しいつながりが生まれました。それは、地域の人々との幸せな関係でした。M様のスタッフが同式場で開催される夏祭りなどのイベントに、友人などプライベートでつながりのある方と一緒に来てくれるようになったのです。地域の人が、いつでも気軽に立ち寄ることのできる場所——ザ・チェルシーコートが本気で目指す目標へと向かう、大きな大きな前進でした。「少しだけかもしれませんが…。イベントを開催するたびに、口コミやSNSで当式場が地域の人たちにとって身近なものになっていく感触があって。人生に寄り添うことのできる結婚式場という大きな目標に、少しずつですが近付くことができていると感じましたね」。結婚式場と、地域がつながっていく。C・B・Hが目指す大きな未来への、第一歩がここにありました。